ピタンゴ 〜語彙連想力
「頭の良くなるゲームシリーズ」で発売されているピタンゴです。他には、はじめてのアルゴが同じシリーズです。
ピタンゴの基本コンセプトは「しりとり」です。ただ、何の制約もないしりとりではなくて、それぞれが手札にお題カードをもっていて、そのお題カードから連想される言葉でしりとりをつなげていくというゲームになります。

例えば、お題カードには、「形のない」であるとか、「みんなの」といった修飾子がかかれていて、「形のない」というお題カードには「空気」をつなげるといった要領です。次は「くうき」の’き’を受けて、「みんなの」というカードを出すと共に「きょうしつ」と言って、しりとりをつなげていきます。

手元にはそれぞれが7枚のお題カードをもち、自分のお題カードにつなげられる言葉でしりとりを作っていきます。
進めるうちに、どうしても無理な連想になることがあります。例えば、「美しい」というお題カードに「イノシシ」をくっつけて、「美しいイノシシ」、と誰かが言った場合、その連想に異議がある人は手元にあるイエローカードを挙げることができます。半数以上の人がイエローカードを挙げた場合には無効になります。
このしりとりは、語彙力だけでなく連想力も必要です。
連想力はビジネスの上でもとても重要な能力として認識されています。クリエイティブな発想力の根底には連想力があり、連想力を鍛えることの重要性がビジネスの世界でもよく指摘されます。
創造力よりも連想力のほうがが重要という指摘もあるくらいです。
もちろん、ビジネスの世界の連想力とは、バックグラウンドにある広範な歴史認識や世界情勢などの知識などのリベラルアーツを背景に、次々に話題やアイデアを連鎖をさせていく連想力ということですが、リベラルアーツをどのように運用していくか、が連想力そのものとも言えるでしょう。
ピタンゴは、そのような広範なリベラルアーツを求めるものではありませんが、語彙の裏にある知識を高め、関連性を持たせていくという意味において、連想力が鍛えられる知育要素の大きいゲームと言えるでしょう。
対戦人数:3人~10人
対象年齢:5才くらい〜
遊び方:
・お題カードを7枚づつ配ります。
・最初の言葉を適当に決めて、しりとりを開始します。
・例えば、最初の言葉が「つ」であり、自分の手元に「空飛ぶ」というお題カードがあった場合、「空飛ぶ つばさ」として、「空飛ぶ」の手札を場に出します。
・次は、「さ」で同じことを繰り返します。
・誰かの連想に無理があると思えば、他の人はイエローカードで異議申し立てができます。半数の人がイエローカードをあげればそれは無効になります。
・手札のカードを最初になくした人が勝ちです。
・もし、途中で誰も答えられない時間が5分以上続けば、違う言葉をランダムに選んび続けるで良いでしょう。
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知育ボードゲーム協会主催のキッズ・ファミリー向けの
ボードゲームワークショップでプレイできます。
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